2010年06月

鉢物の野草が庭のあちこちに散らばり、整理整頓が付かず困っていました。 そんな折、花友さんに大工さんを紹介して頂き棚を作って貰いました。  
家の北側に幅270cm、高さ120cm、奥行き35cm、4段ひな壇式になっていて、水やりも楽チンです。♪~ 
早速、暑さに弱い雪割草、日陰を好むラン類など々を移動しました。 上に遮光ネットも張り、これで野草たちも、私も安心して夏を越せそうです。
しっかりした頑丈な棚が出来、野草たちも一目瞭然、眺めるのが楽しみです。 思い切ってへそくりをはたいた甲斐がありました。  良き大工さんを紹介して頂いた花友さんに感謝です。

なかなか更新出来ず、又また出遅れてしまった野草たちの紹介です。

↓1  ロクベンシモツケ (六弁下野・バラ科)  9ミリほどの極小花を沢山付け、花の重みで垂れ下がります。 草丈30cmほどの多年草。  
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↓2  丸いお団子ような蕾が可愛いのでアップしました。(六弁下野)
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↓3  ショウハッキュウ (小白及・ラン科)  シランの仲間で花はやや小型です。 
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↓4  中国原産、根は「白及」と呼ばれ止血の効能があるそうです。
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↓5  ヒメヒオウギ (姫檜扇・アヤメ科) 六枚ある花弁の内、3枚のみが濃い斑点模様があります。  植物の神秘ですね~。
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↓6  色違いのヒメヒオウギ
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↓7  ヒメヒオウギの葉  名前が姫と付くだけあり、草丈も15cm程と小さく、場所も取らず、強健で毎年花が咲き、作り易い野草です。
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↓8  サイハイラン (采配蘭・ラン科)今年は出来が悪くお花はショボクレています。
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↓9  ベニバナヤマシャクヤク (紅花山芍薬・キンポウゲ科)  今年は6個の花が咲き、現在は種が膨らんでいます。  白山芍薬より遅く咲きます。
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↓  10  トキソウ (朱鷺草・ラン科)  水ぎれに弱く、鉢の底に受皿を敷き、1cmほどの腰水で管理してます。
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↓  11  ツボサンゴ (壺珊瑚・ユキノシタ科)  長い茎を伸ばし、穂状に極小花が沢山咲きます。
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↓  12  常緑多年草は乾燥を嫌います。 夏は半日陰で管理すると葉が焼けず綺麗です。現在は2番花が咲き、長く楽しめ重宝しています。 
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↓13  レーマニア (ゴマノハグサ科) 寒さに強く乾燥気味に管理しています。  次々に花を付け、現在も咲き続けています。
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次回も「初夏の花(庭)」を予定してます。

6月16日~18日まで新潟に用事があり、ついでに長岡の 「雪国植物園」 に行ってきました。園内は樹木が生い茂り、日陰を好む野草たちにはとても良い環境でした。
雪割草などは暗い林の下で植物の葉などに隠れ、見過ごすところでした。 お花が少ないのか園内は人影もまばらで静かでした。
今回のお目当てはヒメサユリでしたが、ほとんど終わり2~3本残っている程度でした。

↓1 雪国植物園
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↓2  樹木の下で群生するミヤマヨメナ (深山嫁菜・キク科)  ミヤコワスレの原種と係りの方に教えて頂きました。
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↓3  日当たりの良い場所で生えていたウツボグサ (靭草・シソ科) 運良く、ピンクとブルーがが並んでいました。
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↓4  園内のあちこちで一番多く咲いていたコシジシモツケソウ (越路下野草・バラ科)
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↓5  オニシモツケ (鬼下野・バラ科)
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↓6  キオン (黄苑・キク科)
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↓7  ガマズミの実 (莢迷・スイカズラ科・落葉低木)
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↓8  ニワトコの実 (接骨木・スイカズラ科)  接骨木といわれるように、葉と花の蕾を捻挫や打ち身の湿布薬として使われるそうです。
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↓9  シライトソウ (白糸草・ユリ科)
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↓  10  ササユリ (笹百合・ユリ科) 葉が笹の葉に似ているのでササユリと呼ばれています。 森の奥深い所にあり葉をアップ出来ませんでした。
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↓  11  野草好きなら誰でも憧れるヒメサユリ (姫小百合・ユリ科) 
新潟、福島、山形に自生する日本固有種。 南会津町 「高清水自然公園」 はヒメサユリで名が知られ、バスツアーなども出ています。
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↓  12  白い花をつけるサンカヨウ (山荷葉・メギ科)はブルーの実をつけ、ブドウのようですね。環境を写してみました。
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↓  13  薄暗い杉木立の中で咲いていたオオバギボウシ (大葉擬宝珠・ユリ科)
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↓  14  ノハナショウブ (野花菖蒲・アヤメ科)  花菖蒲の原種。
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昨日は真夏のようなお天気でしたね。暑い中鉢物を北側へ移動し、また節分草の鉢10個程を濡れ縁の下に入れました。
庭木を丸坊主のように剪定したら木陰が無くなり、鉢物は日を真面に受け萎れています。これから水遣りを気合を入れてやる季節がやってきましたね。

↓1  清楚なクサタチバナ(草橘・ガガイモ科)は多年草、花径は5cmほどで見栄えがします。
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↓2  山地の草原や林などに見られます。以前スーキー場で見た事あります。
草丈60cmのクサタチバナは花がミカン科のタチバナに似ており、草なのでクサタチバナと呼ばれています。
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↓3  アマドコロ(甘野老・ユリ科) 根が横に這いとんでも無い所に出、小さな野草は追い払われてしまいます。
葉の付け根に付く筒状のお花、先端の緑がアクセントになりお洒落ですね。
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↓4  ちょっと一休み
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↓5  ワニグチソウ(鰐口草・ユリ科) 山地の林内などに生え、草丈20~30cmの多年草。 花は2枚の苞の内側に2つ付きます。
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↓6  ニオイハンゲ(匂半夏・サトイモ科)  一瞬ドキッとするような画像ですね。カメレオンが獲物を狙って長い舌を出しているように感じます。
顔を近付けるとかすかにリンゴの甘い香がします。葉脈に沿った白い線が素適!!
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↓7  フナバラソウ(舟腹草・ガガイモ科) 花に膨らみがありパッチワークのよう~~。花の大きさは1cmほどです。
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↓8  山地の日当たりの良い草原などに生え、草丈50~70cmほどの多年草。
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↓9  こちらもガガイモ科のカモメズル(鴎蔓) 以前上野の野草展示会で買って来た時は名札が「カモメズル」とあり、今年の展示会では「コバノカモメズル」と記してありました。どちらなのでしょうね~
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↓  10  新芽の枝先に花が付き、枝を切ると花が沢山付きます。
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↓  11  タチガシワ(立柏・ガガイモ科) 山地の木陰などに生える草丈30~60cmの多年草。
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↓  12  以前株分けしたら何年も花が咲かず、今年肥料をやったら咲きました。
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↓  13  イヨカズラ(伊予葛・ガガイモ科) 花は8mmほどと小さく、今年初めて咲きました。海岸の崖の上の草地に生える多年草とのこと・・・自生地をみて見たい野草です。
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画像を整理していたら偶然地味な色とガガイモ科が集まってしまいました。落ち着いた色合は飽きがこず、落ち着いた雰囲気は私好みです。

なんだかんだと用事があり更新が追いつきません。大事に育てたお花をお蔵入りするのも可哀想なので晴れ舞台に立たせてあげました。
撮影日は5月中のものです。

↓1  マキシラリア・バビアビリス ラン科  花持ちが良く現在も沢山咲いています。
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↓2  マキシラリア・バビアビリス
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↓3  スイトピー マメ科  ブルーの花は珍しいのではないでしょうか。 昨年秋小さな苗をブログ友より頂きました。
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↓4  線香花火のようなシラー ユリ科  花後水仙の葉に似た大きな葉が地面にだらりと垂れ下がり見苦しく、場所を取るのが欠点です。
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↓5  雨上がりにシラーに付いた水滴
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↓6  白のシラー
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↓7  ムニンタツナミソウ(無人立浪草・シソ科) 小笠原諸島に自生し、準絶滅危惧種は小笠原固有種です。香の良い5cmほどの大きな花はタツナミソウの仲間です。 
冬室内で管理したら2月にも花が咲きました。神代植物園の温室にもありました。 昨年ブログ友からの頂き物です。
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↓8  白タツナミソウ(立浪草・シソ科)
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↓9  タツナミソウ
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↓  10  草丈70センチもある西洋オダマキ(苧環・キンポウゲ科)
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↓  11  ヤマオダマキ(山苧環・キンポウゲ科)
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↓  12  ベニジューム キク科 半耐寒性の一年草。 葉に細かい白い毛があり、1月中旬から咲き始め5月初旬まで咲いていました。
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↓  13  ベニジュームは別名「蛇の目菊」と呼ばれています。花の中心部の黒い模様が蛇の目のようですね。 ブログ友より昨年種を頂き育てました。
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5月30日~6月1日まで新潟県十日町の「あてま高原」へツアーで行って来ました。
新幹線で湯沢下車、ホテルの送迎バスで50分程山道を走り、標高500mの山と緑に囲まれた自然豊かなたホテルヘ3時頃到着。  
あてま高原は2~3mの豪雪地帯、今年は雪が多く「アイリス祭り」が26日から始っていましたが1本も咲いていませんでした。ブナ林にも少し雪が残っていました。
今回のツアーはのんびり出発、後はフリータイムで時間に追われることなく落ち着いて植物観察ができました。

↓1  「ホテルのゴルフ場」  東京ドーム110個分ほどもある広大な緑の敷地内にはゴルフ場、サッカ場、池、フラワーガーデン、コテージ等々があります。   
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↓2  「コテージ」  ホテルの敷地内は芝の手入れが行き届き、芝の緑がどこまでも続き清々しい気分で散策。
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↓3  ホテルの玄関先で見たツルニチニチソウ(蔓日々草・キョウチクトウ科) 別名ツルギキョウ  中心が正5角形とは面白いですね。花弁は換気扇の羽にそっくり、我が家の換気扇の羽も蔓日々草と同じ5枚羽でした。
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↓4  葉に斑入りもありますがこちらは斑が入っていません。
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↓5  タニウツギ(谷空木・スイカズラ科) 山や道端あちこちに咲いていました。日本海側を代表する植物で地元では「火事花」と呼ばれ、家には持ち帰らないそうです。
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↓6  ホテル企画のブナ林散策  料金100円のガイド付きコースは1時間半程、専用のバスに乗り10分でブナ林へ、
新潟県ブナ林百選に選ばれ散策路は整備され、鳥の澄んださえずりと青い空の下の散策は気持ち良かったです。
最後にフキが沢山ある場所に案内され、夫と黙々と採りました。帰って醤油、酒で煮て美味しいキャラブキが出来ました。
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↓7  ブナ林の下で咲いていたイワウチワ(岩団扇・イワウメ科)
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↓8  自生地で咲くイワウチワは初めて見ました。ブナ林の斜面に他の植物に混じって咲く姿は自生地ならではのもの、うれしくなりました。 
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↓9  午後から夫と2人で出け3時間程散策。オオイワカガミの群生地に出合い、気持ちが昂ぶってしまいました。 今回の旅で一番の収穫です。
オオイワカガミ白(大岩鏡・イワウメ科) 1本の茎に沢山の花を付けるところがすごい!!
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↓  10  オオイワカガミ薄紅色
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↑オオイワカガミは日本海側の雪の多い所にあり、葉は大型で8~12cmもあり光沢があります。以前雪国植物園でオオイワカガミの大きな葉を見て以来、気になっていたお花です。
ここで出合い本当に良かったです。名の由来は葉の光沢が鏡に見立てての事だそうです。

↓  11  道筋に沢山群生してました。不思議に思ったのは白は白同士で群生し、薄紅色と混じっていませんでした。
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旅から帰った翌日植木屋さんが入りました。思い切って庭のリフォームをと考えてツゲ、モッコク、椿、ドウダンなどを抜き株立ちのナツハゼを植えました。
木も丸坊主のように剪定してもらい庭が明るくすっきりしました。旅後で少々疲れましたが、木を抜いた場所にどんな野草を植えようかと夢が膨らみます。

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